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包装の役割と環境の変化
現在、新型コロナウイルス感染拡大を受け、緊急事態宣言が発令されました。
感染拡大や外出自粛の長期化などにより、経済活動はさらに一層深刻な影響を受けています。
包装はその時代の価値観やライフスタイルを反映した存在と言えます。
対面販売の時代は、持ち運びや保管の際の製品の保護が包装の機能の重点として求められていました。
しかし、スーパーマーケットやコンビニエンス ストアーに見られるセルフ販売方式が主流になると、
店頭で包装された商品を生活者自身が選択し、購入するようになりました。
つまり、商品保護の機能だけでなく、「持ち運びの便利さ、見た目の美しさ・楽しさ、鮮度保持」など、
生活者の視点にたった包装が求められるようになりました。
今や包装は商品の一部であって、包装による商品価値の向上が今まで以上に重要になってきています。
■包装の目的
・商品保護:紫外線による変色、酸化など味の変化を防ぎ、より高品質を維持する。
・利便性の向上:いつでもどこでも消費できる。持ち運びや、開封をしやすくする。
・商品イメージ :魅力的な印刷、便利な形態、陳列効果、ブランドイメージの確立、などで購買意欲の喚起。
・流通の効率:輸送・保管・荷役の作業効率の向上
・情報の提供:商品としての必要な表示、内容物の説明
■環境問題
包装パッケージは商品の一部となっていますが、環境問題についても考えていかなくてはなりません。
①石油資源の節約
②CO₂排出量の削減
③環境にやさしい素材(植物性バイオマスプラスチック)等
令和2年7月1日よりプラスチック製買い物袋が有料化されます。
バイオマス度25%以上のレジ袋は有料義務付け対象外など、環境に優しい商品も開発が進んでおります。
包装は商品の一部として重要な役割を果たしているため、今や生活の中でなくてはならない存在であります。
代表取締役社長 佐伯輝彦